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第1回 西村 直道(保健福祉学部栄養学科教授)
名寄市立大学教員紹介のコーナーでご紹介するのは、保健福祉学部・栄養学科の西村直道教授です。西村教授は、1993年に北海道大学大学院農学研究科修士課程を修了され、2004年に北海道大学にて博士(農学)を取得されています。2001年に名寄市立大学に着任され、学生教育と研究活動に積極的にとり組まれています。特に、研究活動については、長年積み重ねてきた功績が認められ2007年5月に『日本栄養・食糧学会奨励賞』を受賞されています。西村教授は、これからの日本の栄養学研究の中心を担う研究者です。
栄養化学、食品栄養学が専門分野です。この分野は、食品中成分の栄養機能について調べ、体系的に整理する学問です。
2.大学で主に担当されている教科と、教育に対する取り組みについて教えてください。
栄養学科の授業を中心に担当していて、基礎栄養学、基礎栄養学実験、生化学Ⅰ、生化学Ⅱ、生化学実験Ⅰ、卒業研究を担当しています。看護学科でも生化学を担当しています。本学のそれぞれの学科は国家資格を必要とする専門職とかかわりがあります。したがって、国家試験の合格は、学生全員が当然目指すべき目標の一つになっています。しかし、国家試験の合格は、大学を卒業するに十分足りうる能力にはなりません。大学では批判的思考力、論理的思考力、問題解決能力などさまざまな能力を身につける必要があるのです。そのため、私の授業では専門知識の成り立ちを論理的に理解できるように構成しています。かなり古い内容から最近の話題まで取り入れ、正しい知識を整理して理解できるように心がけています。また、物事を批判的に捉える能力を身につけさせるために、教科書で書かれていることを鵜呑みにするのではなく、さまざまな視点から考える力を養うように指導しています。授業ではライブ感を感じられるようにスライドに直筆で書き入れる工夫などを行い、授業の充実に取り組んでいます。理解の向上に向けた取り組みとして、音声や授業スライドをインターネットで復習できる環境も用意しています。
3.現在とり組まれている研究内容について教えてください。
生活習慣病を予防するため、食品成分で適した大腸内の発酵環境を作りあげることを主な目的に行っています。大腸内の環境は、大腸内に存在する細菌、そのための栄養成分、それらによって作り出された発酵物で成り立っています。最近、これらの細菌や発酵物の種類によって生活習慣病の罹りやすさが異なることがわかってきました。実は肥満とも関連がありそうなのです。私は食物繊維などを用いて大腸内の発酵環境を適切にしようと試みています。最近では、大腸内発酵でつくられる水素ガスによって生活習慣病を予防できる可能性について明らかにし、論文にまとめました。このように、これまで栄養学の世界で強い関心をもたれていなかった大腸を軸にした栄養学をつくりあげようと努力しています。
本学の学生はとても純粋で、努力家です。勉強もよくすると思います。潜在的に能力を秘めた学生が多く、活かすも伸ばすも教育ひとつで決まると思っています。妥協せずしっかりと指導すれば、驚くくらい成長する学生さんがたくさんいます。要望をひとつ言えば、自らの目標に上限を設けないでほしいということです。自分はここまでしかできないというような消極的な姿勢は避けてほしいと思います。未来ある若い学生にとってそれは大変もったいないことだからです。
5.これから大学を選ぶに際して名寄市立大学を希望する高校生の皆さんへメッセージをお願いします。
さまざまな想いや夢を抱いて本学を志望して受験する高校生のみなさんには、とにかく受験に向かってしっかり勉強してほしいです。高校での勉強に努力した分は必ず大学で活かされます。夢は実現してこそ満たされるものですから、必ず本学に入学したいという気持ちは強くもってください。そして、ここに入学してきたときには、入学前の強い気持ちを改めて再確認してください。意志をもって本学で4年間を大切に過ごせば、明るい前途が広がっています。来春に名寄で顔を合わせられることを楽しみにしています。

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(聞き手・文責:広報Web委員会 山本)
